738 革命の変遷 2011.8.26
ここでは省略するが、以下の事績をふまえて、書いている。
(1)易姓革命
(2)フランス革命
(3)アジア各国の独立
(4)ソ連邦の崩壊
などを、解釈する革命史観は、学会で定着している筈だ。
それに追加すべき事例が、いま、起こっていると思う。
8月25日、日経 朝刊による。
チュニジア 1.14 ベンアリ政権が崩壊
エジプト 2月11日 ムバラク政権が崩壊
バーレーン 2月中旬 首都マナマで、デモ、6月 非常事態宣言
シリア 3月中旬 反政府デモ始まる
イエメン 6月3日 反体制派の砲撃で、大統領、国外脱出。
リビア 8月23日、カダフイ政権、事実上崩壊
続出しているが、これほど、不思議な革命はない。
最初は 無血革命に感動した。
武器はなくとも 大衆デモだけで 圧政を倒せる
チュニジア エジプトで そう思った
今回のリビアは違う。
イラクと同じ、ある意味では、新しい形だ。
列国の内政干渉、それが国連によって実行されている。
攻められた国の元首が、外国の軍隊に捉えられる。
そんなことが近代史に、あったのだろうか。
そして、戦犯として、自国民に裁かれて、処刑される。
各国の民主主義や、国際的な連帯が、進化したのか、疑問に思う。
平和革命と思っていたが、実は、どのケースも国連を利用した、列国の内政干渉の結果ではないだろうか。
その主導者たちは、こうことを続けられるのか、もう少し、考えてみたい